安全・快適なカーライフを楽しんでいただくために、福田自動車では日常点検をオススメしています。
車は言わば、消耗品です。日常的な利用で劣化したり、破損したり、様々な部分で消耗していきます。 そして、その消耗が思わぬ事故の引き金にもなりかねません。
要点を押さえれば、わずかな時間でも様々な確認ができますから、 車の主たるもの、常日頃から愛車のコンディションを確認しておきましょう。 そうすることで、ほんの小さな不具合にも気付くことができ、引いては大きな事故を防ぐことにもなります。
洗車、給油、etc、機会を見つけて、点検をしていきましょう。
日々の点検項目は、大きく分けて3つあります。
以下に、その点検方法を示します。
どれも専門的な知識や工具は必要ありませんので、日頃からのチェックを心掛けてみて下さい。
まず、空気圧が適正かどうかを確認します。
目視で確認できるほど、タイヤのサイド部分が極端につぶれている状態ならば、 整備工場、サービスステーションなどエアゲージの備え付けられているところで、空気圧をチェックしてください。
適正空気圧は運転席側ドアに表示されています。
タイヤのサイド部には、スリップサインの位置を示す▲マークが、周上6箇所に表示されています。 タイヤの溝を注意深く見ると、太い溝の間に一段高くなっている部分を確認できます。 それがスリップサインです。スリップサインが表面に出てくるほど、タイヤが磨り減っていたら即交換が必要です。
参考≫ http://toyotires.jp/tire/tire_02.html
グリップ面を確認し、片側だけが異常にすり減っていないかを確認してください。
併せて、タイヤ全体をよく見回して、大きなキズや亀裂、異物が刺さっていないかを見ておきましょう。
ヘッドランプはもちろん、スモールランプやウインカー、ストップランプ、ハザードランプなど、 全ての灯火装置が正しく作動するかを確認します。また、レンズの汚れや破損がないかもチェックするようにしてください。
オイルレベルゲージでオイルの量を確認します。
オイルがゲージのMAXとMINの間に付着していることを確認します。 多すぎても、少なすぎてもエンジンには良くありません。適切な量に調整しましょう。
ラジエーター内を循環し、エンジンを冷やす働きをする冷却水が、適正量であるか確認して下さい。
エンジンルーム内の補助タンクに、冷却水が適量入っているかどうかでチェックしましょう。
エンジン内にあるブレーキリザーバタンクの液量がMAXとMINの間にあることを確めます。
ブレーキパッドが減ると、タンクのレベルが下がるので、同時にパッドの交換時期もわかります。
バッテリーの各槽毎に、液量が上限と下限の間にあることを確認します。
エンジンルーム内の熱によりバッテリー内の電解液が蒸発するので、減っていたらバッテリー液を補充してください。
ただし最近のバッテリーはメンテナンスフリーのものもありますので、まずは取扱説明書をご確認ください。
ウインドウ・ウォッシャー液の量を確認。
噴射テストと同時にワイパーの異音、ガタつき、ワイパーゴムのへたり、拭き残り等がないか作動状態も確認してください。
筋が入るようであれば、ワイパーゴムの交換時期です。
ブレーキペダルの踏みしろ(ペダル裏面と床板の間)が適切な間隔になっているかを確認します。
エンジン始動前に強く数回ブレーキを踏むとマスターバック(倍力装置)の効果で踏み足せなくなり、 その状態でエンジンをかけ再びブレーキが踏み足せれば大丈夫です。スカスカの場合は、即修理を行いましょう。
パーキングブレーキ(サイドブレーキ)の引きしろが適当であるかを確認。
ブレーキレバーをしっかりと引きあげ(もしくは踏みこみ)、引きしろが多すぎたり、少なすぎたりしていないか確かめます。
一般的には5~8回カチカチと音がなるあたりが適正です。
キーを回しエンジンをかける。エンジンがスムーズに始動し、異音が聞こえてこないかを確認します。
さらにアイドリング状態での回転数にムラがないか、正常にエンジンが暖まっていくかなども確認しておくと良いでしょう。
これらの確認が終われば、ようやく安全に走行できます。
しかしすぐに全開で走行してはダメです。 乗り始めた時も低速及び加速の状態が適当であることを確認し、回転が滑らかに上がり、 アクセルを踏み込んだときにスムーズに加速していくかなど状態を確認することが大切です。
また、日常点検がよく分からない・車の調子がやっぱり悪いなどの問題が発生しましたら、 当社までお気軽にご相談ください。
一般的にラジエータ液、と呼ばれるもので、エンジンの冷却を行うためのものです。
エンジンは、燃焼・爆発を繰り返して動力を発生します。 このため、稼動時は常に発熱しており、その焼室温度は 2,000℃ から 3,000℃ にも達するため、 何も手を施さなければエンジンはすぐにオーバーヒート、最悪の場合は破損してしまいます。
その熱くなったエンジンを冷し、適温に保っているのがラジエータなどの冷却装置で、“クーラント”とは、その中を循環する冷却水のことを指します。
冷却するだけであれば、水でも構わないように思われますが、 冬季や寒冷地では、外気温によって凍結してしまい、ラジエータが破損する可能性もあるため、水に混合物を混ぜて凍結を防ぎます。 この処理を施した、年間を通して使用できるクーラントが LLC なのです。
凍結防止に使用するため、LLC は不凍液とも呼ばれます。
このLLCは使用するに従い、酸化劣化や熱変化及び濃度不足により性能が低下していきます。
クーラントが不足したまま走行したり、劣化したクーラントを使用すると、エンジン内部やラジエータを腐食させ、 水漏れやオーバーヒートが発生します。
また、冬季には凍結したりしてエンジンやラジエーターにダメージを与えます。
特に冷却機能に問題が生じていない場合でも、交換の必要がないわけではありません。
例えば、夏場になると外気温が高い上、エアコンなどの使用によってエンジンに負荷がかり、クーラントの温度が上昇したり、 使用状況によっては、エンジンに負荷のかかる激しい運転をされたりする場合もあります。
こうした熱や温度差が、LLC に含まれている防錆剤などの添加剤の劣化を進行させる原因となります。
劣化したまま使い続けると、金属部分の腐食やオーバーヒートを引き起こします。
そうなる前にLLCの交換が必要です。メーカー、車種、使用状況によって具体的な時期は異なりますが、 適正な交換時期は2年(初回3年)とされており、一般的には車検ごとの交換が理想的です。
不凍効果と腐食防止のため、濃度を適正に保ち使用する事が大切です。